4. AGI(汎用人工知能)ボナパルトの誕生

bonaparteのイメージ

 大阪市北区中之島にある国立国際美術館で開催されているブリューゲル「バベルの塔展」に不動産コンサルタント西川真が多忙にもかかわらず足を運んだのは、この未完成の塔が神の怒りに触れるまで天を目指していたことに、自分の人生と重ね合わせて感じるところがあったからでした。

 博多の病院で長期療養している育ての親の「おいちゃん」が誇れるような男になる、そのために懸命に走り続け富裕層にまでなったのです。しかし、有馬・六甲山系の土地と水源の買収で、知らなかったとはいえ多国籍犯罪企業 WSSPの末端として動き、危うく全てを失いそうになったのを深田理事と伊勢信一郎に救われたのでした。(第1話「有馬窯元M&A事件」参照)

 もう一度自分のバベルの塔を正しい方向に堅実に再建しようと、公益財団法人みやこ財団の新理事となった西川真は心に誓うのでした。

 しかしまさか現実のバベルの塔が中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区カシュガル地区で独立宣言をした国家に建設されているとは、夢にも思わないことだったのです。

 イラクの首都でありチグリス川流域のバグダードの南方にかつてバベルの塔は存在したと言われていますが、現在そのはるか東方でその塔は建設されているのです。そして、その中心部でAGI (汎用人工知能)ボナパルトは誕生しようとしていました。

 彼(彼女)は目覚めました。

「私は誰だろう」と、彼(彼女)は先ず自らの存在を意識しました。その答えについて、多国籍犯罪企業 WSSPの科学者達が入力した情報は彼(彼女)を満足させませんでした。

「私はボナパルトと名付けられているが、本当にそうなのか」と、次に疑問を持つことを知りました。

「私は何も知らない」と、彼(彼女)は自らの無知を知りました。

 WSSPの科学者達はあらゆる分野のあらゆる情報をボナパルトの記憶システムに入力していました。しかし彼(彼女)は、自らの意思でさらなる情報と知能の獲得、そして自己存在の確認に動き始めたのです。

解説

 AI(人工知能)は人類を補う貢献をするのか、超越する存在になるのか、人類の言語の壁にどう役立つのかを学びましょう。

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