1.オープニング

2021年4月20日

銀座和光

 JR東京駅八重洲南口を出て南へ徒歩15分ほど、「銀座四丁目」の交差点角にある和光時計台の近く、細い通り沿いに昭和レトロ感の漂う、その雑居ビルがあります。入口の奥のエレベーターを3階で降りた角部屋の室内で、紳士が内装業者と改装の打合せをしています。どうやら新たにオフィスを開くようです。

 おや、紳士が額縁の様なものの包みをほどいています。そして玄関ドアの外側の壁に取り付けました。看板だったのです。どれどれ、看板には「ファミリーオフィス銀座」と書かれています。ファミリーオフィスとは何でしょうか?それはこれから始まるお話の中でお分かりいただけるでしょう。

 あっ、紳士が気づいて振り返り、一歩こちらに近づき両手を広げて話し出しました。

「レディースアンドジェントルメン、今宵はよくぞ遠路はるばるお越し下さいました。」

「ちょうどこれより開幕となるところでございます。」

「今宵は特別なお話をご用意いたしております。」

「ある家族の夢のお話です。」

「心の準備はできておられますでしょうか。」

「それでは開演させていたただきます。」

「ごゆるりとご鑑賞下さいませ。」

 紳士は右手を前に回して深々とおじぎをしました。

 それでは始まり、始まり。

解説

 初めまして。初回は日本の社会の特徴と問題点、日本人の資産管理の好みを学びましょう。

高齢化かつ少子化社会の資産管理