第一話主要登場人物

2021年4月24日

有馬川親水公園

ファミリーオフィス銀座

伊勢信一郎(いせしんいちろう)

 代表者。通称ボス。所長とも呼ばれる。年齢50歳を超えたところ。身長180センチ超。がっしりとした体格。色白。彫りの深い端正な顔立ち。黒髪をワックスできれいになでつけている。姿勢がよく、スーツ姿の立ち居振る舞いに上品さが感じられる。京帝大学で国際金融論を学び、卒業後長い海外生活を送ったのち、ファミリーオフィス銀座を開設する。

栗原美雪(くりはらみゆき)

 リーダー。通称チーママ。みいちゃんとも呼ばれる。年齢30歳位。身長170センチ。大日本生命保険会社の会長が将来の後継者と見込んでいたほどの逸材。美人で社交的。難関のアクチュアリー試験に一発で合格する頭脳を持つ。保険を担当。

坂元八造(さかもとはちぞう)

 新入社員。通称センセイ。年齢60歳。身長165センチ。元公立中学校の国語教師。情熱を持ってあたる。後継者教育を担当。

金田俊哉(かねだしゅんや)

 社員。通称シュン。坂元はギラ男と呼ぶ(目がギラッとしているから)。年齢29歳。身長185センチ。細身。目のきれいな彫りの深い顔立ち。将来を嘱望された外資系証券会社ダイヤモンド・サックスの元トップアナリスト。酒で大失敗をして退職した。金融商品を担当。

公益財団法人みやこ財団

榊周治(さかきしゅうじ)

 理事長。京帝大学経済学部東南アジア経済研究センター名誉教授。伊勢信一郎の恩師。坂元八造の妻一美(ひとみ)の父でもある。年齢88歳。細いが背筋がピンと伸びた矍鑠(かくしゃく)たる老人。いつも羽織、袴姿。

深田金司(ふかだきんじ)

 理事。S友不動産相談役。坂元と金田の不動産業務研修を担う。ごま塩シルバーの髪、よれよれの灰色ジャケットの小柄な老人。年齢不詳。見た目と違い、きびきびとしたきれ者である。愛車は初期型4ドアのいすゞべレット1500。

万屋豊作(よろずやほうさく)

 理事。中国地方の大社(おおやしろ)宮司。みやこ財団で開催された国土防衛会議では国土交通大臣に噛み付いた。

株式会社西川アセットコンサルタント

西川真(にしかわしん)

 代表者。年齢50歳。身長175センチ。しなやかな体形を30年保っている。メンズクラブでファッションを学んだトラッド。慎重かつ誠実ではあるがどこか影のある性格。不動産コンサルタント。J-REITの資産運用で富裕層になった。一般社団法人日本名勝保護協会(JSSP)の依頼により、東有馬地区での用地買収と会員制ショッピングモール事業を進めている。

多国籍犯罪企業WSSP

多国籍犯罪企業WSSP

 イギリス領ケイマン諸島に本社を持つ中国系企業と名乗っている。世界中に現地法人を設立して活動しているが、CNT(カーボンナノチューブ)を世界中から集めて中国西部の、独立国家宣言をした新疆ウイグル自治区カシュガル地区に運んでいること以外は、その実体・目的を含めて全て謎である。

一般社団法人日本名勝保護協会(JSSP)

 多国籍犯罪企業WSSPが日本に設立した社団法人。豊富な資金で日本国土の名勝を保護するという名目で国土と水源の取得を狙っている。

フレディ・スミス

フレディ・スミス

 スイスの世界的証券・投資銀行。多国籍犯罪企業WSSPと深いつながりがあり、マネー・ロンダリングを担っている。

総合商社宅安物産

総合商社宅安物産

 多国籍犯罪企業WSSP及びその日本法人である一般社団法人日本名勝保護協会(JSSP)と深いつながりがある。1970年代に吸収合併されて消滅した総合商社宅安商事の創業者一族が新たに立ち上げた商社であり、わずか40年で急成長した企業。その裏には莫大な資金提供者の存在が噂されている。

しぶがき銀行

木津根宇鈍(きつねうどん)

 藤原台支店支店長。定年まであと2年を何とか無事に焦げ付きなく過ごそうとしていたが、管轄顧客である有馬焼窯元の買収計画を知り、ほしがきクレジット社長になろうと画策する。

田貫粗葉(たぬきそば)

 藤原台支店次長。赤ら顔で腹回りは重役級。木津根支店長と有馬焼買収に動く。

横縞寅男(よこしまとらお)

 本店プライベートバンキング部長。信託銀行からの引き抜きで、役員に有望視されている。西川真の依頼を受け、木津根支店長に引き合わす。

皇室献上陶器有馬焼窯元清和

川西達郎(かわにしたつろう)

 三代目清和。兵庫県篠山市の市立中学卒業後、有馬焼二代目に師事する。神戸市北区東有馬町の宝冠寺公園のそばで工房を持つ。年齢64歳。後継者問題で悩む。宝塚歌劇を月に一度観劇するのが唯一の楽しみ。

川西花子(かわにしはなこ)

 達郎の妻。二代目清和の一人娘。丸くて、地声が大きい。年齢60歳。生まれた時から陶器に囲まれ育ったので、達郎も信頼する目利き。経理担当。

坂元佐紀(さかもとさき)

 長女。しっかり者。年齢26歳。坂元八造の一人息子一八(かずや)と結婚し、東京在住。結婚前は窯元清和で経理を手伝っていた。

川西俊夫(かわにしとしお)

 長男。甘やかされて育ち、頼りない性格。年齢23歳。兵庫県芦屋市の私立大学を単位足らずで卒業後、こねで準大手ゼネコン間久戸建設工業に入社する。

その他登場人物

坂元一美(さかもとひとみ)

 坂元八造の妻。元中学校の保健教諭。美人で優しく生徒に慕われていた。一人息子一八(かずや)夫婦との二世帯同居を夢見ている。

坂元一八(さかもとかずや)

 坂元八造の一人息子。皇室献上陶器 有馬焼窯元三代目清和 川西達郎の長女佐紀の夫。新婚だが、すでに気の強い佐紀の尻にしかれている。

和田篤二郎(わだあつじろう)

 丹波立杭焼和丹窯(たんばたちくいやきわたんがま)六代目和田正作の次男。

藤川氏の謎の婦人

 公益財団法人みやこ財団の国土防衛会議を特別傍聴室で観覧していた。伊勢信一郎の知人らしい。

黒枝豆男(くろえだまめお)

 川西達郎の丹波篠山の中学校同級生。準大手ゼネコン間久戸建設工業取締役。達郎の頼みで息子俊夫を入社させ、自宅に下宿させている。

江川繁(えがわしげる)

 六甲アイランドにある都市再開発コンサルタント事務所「神戸再開発ファーム合同会社」代表者。