外国語の習得

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  1. 自動翻訳機

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  3. 外国語習得の意味

  4. (初稿2015/11/21、最終更新2018/1/3)

    外国語の習得

    後継者が外国語、特に英語を日常的に聴き、話し、書くことができることを理想と考える保護者の中には、そのためにはできるだけ早期に英語教育を開始するのが良いと考えている方もおられることでしょう。一方、日本語が十分身についていない時期から外国語教育を始めることは控えた方が良いという意見もあります。
    特に留学を検討されている場合、その目的の主要な部分が外国語の習得であるならば、これからの時代の流れも含めて検討しておいてほしいのです。

    自動翻訳機

    メガホンヤク

    成田国際空港(NAA)は、平成27年12月より平成28年3月まで、メガホン型自動翻訳機「メガホンヤク」を空港内に試験配備しました。これは株式会社パナソニックが研究開発を進めているもので、実用性を検証できた後に本格的に導入する予定です。
    これは本当に手に持つ電気式のメガホンに翻訳機能を付けたもので、災害や天候不良時にターミナル内に滞在される顧客向けに、日本語で喋ると、英語、中国語、韓国語に自動翻訳し、日本語も含めて4ヶ国語で自動的に大音量で流すことができるものです。
    メガホンヤク
    2020年の東京オリンピックに向けて、翻訳技術開発が進んでいます。
    「インバウンドのお客様を「おもてなし」パナソニックの多彩な多言語ソリューション」パナソニック

    NARITRA(ナリトラ)

    成田国際空港(NAA)では、すでに公式アプリとしてスマートフォン向けの多言語音声翻訳アプリ「NARITRA(ナリトラ)」を無料でダウンロード開始しています。こちらは、日本語、英語、中国語、韓国語、インドネシア語、タイ語、フランス語、スペイン語の8ヶ国語対応となっています。(タイ語、フランス語、スペイン語は現在のところテキスト翻訳のみ)
    スマートフォンを耳にあてて日本語で話すと、自動的に翻訳し、選んだ言語で話してくれます。無料アプリです。
    多言語音声翻訳アプリ NARITRA(ナリトラ)
    残念ながらナリトラは2018年3月31日をもって終了することとなりました。今後は、次のボイストラをご利用ください。

    VoiceTra(ボイストラ)

    話しかけると外国語に翻訳してくれる音声翻訳アプリです。ナリトラと同様にスマートフォン向けのアプリが無料でダウンロードできます。対応OSはiOS8.0以降またはAndroid4.1以降です。ご利用もすべて無料です。ナリトラに比べて圧倒的に翻訳できる言語が増えており、現在31言語に対応しています。音声で入力し、音声で出力されます。
    多言語音声翻訳アプリ<VoiceTra(ボイストラ)>
    国立研究開発法人「情報通信研究機構」 先進的音声翻訳研究開発推進センター(ASTREC)

    携帯電話と自動車

    さて、自動翻訳機が誤訳をほとんどせずに、スマートフォンなどの操作も不要で、喋るのを同時翻訳するように進化するまでどれ位の時間がかかるでしょう。まだまだ先の話だと思われるかもしれません。
    私達が日常使う、手放せないとも言えるのがスマートフォンです。しかし、1987年に日本で初めてNTTが携帯電話機「TZ-802型」を発売しましたが(それ以前にもショルダーホンや自動車電話等はありましたが)、それは重量約900グラムと重く、本体にストラップの付いた、本当に必要な通話だけするというものでした。それから29年間しか経っていないのです。
    また、自動車の自動運転技術については、あと10年以内に実用化できるかという段階にまで来ています。自動車は左足でクラッチを踏んで、ギアチェンジしていたものが、今ではほとんどの自動車がオートマチックです。業務用トラックでもそうなってきています。疲れないし、左手、左足が自由になった便利はもう捨てられないですね。これにハンドル操作とアクセル、ブレーキペダル操作も要らなくなるとは夢のようですね。
    この技術の進歩のスピードで考えると、同時翻訳機の実用化もそう遠い未来ではないでしょう。現在Google翻訳は103ヶ国語に対応しています。翻訳精度が進めば、外国語で書かれたサイトも全て正確な日本語で読むことができるようになるかもしれません。

    外国語習得の意味

    ここまで読むと、もう外国語の習得の必要はないと思われるかもしれません。ソフトの進化を待つのみと考えるかもしれませんね。
    確かに、携帯電話の構造を知らなくとも日常的に使い、自動車の構造を知らなくとも運転しています。その意味でいうと、言語の構造を知らなくともコミュニケーションが通じれば良いという考えも成り立ちます。
    しかし、外国語を学ぶことは、その言語の構造を知ることだけでなく、その国の人の思考を知ることにもつながり、また、日本語を改めて深く知ることにもつながるという考え方もできます。

    英語教育大論争

    日本の英語教育について、今から41年前(1975年)の論争が今なお影響を与えていますので、ご紹介いたします。
    「英語教育大論争」 平泉渉、渡部昇一 著、文春文庫(文芸春秋社、文庫版で1995年刊)
    平泉渉参議院議員の「外国語教育の現状と改革の方向」(1974年、平泉試案)と、それに反論して「亡国の『英語教育改革試案』」(1975年)を発表した上智大学 渡部昇一教授の論争です。今では入手が難しいかもしれませんから、図書館か古本もご検討ください。
    渡部昇一教授は、その著書「知的生活の方法」がベストセラーとなって良く知られた方です。
    なお、この論争の影響を受けた英語教育者も多く、現代ではどう変わったかについて、次の書籍もご紹介しましょう。

    英語教育論争から考える [ 鳥飼玖美子 ]
    みすず書房