リスクマネジメントと危機管理

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  1. リスクマネジメントと危機管理の手順

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  3. リスク・ファイナンシング

(初稿2015/11/4、最終更新2016/2/6)

リスクマネジメントと危機管理

リスクマネジメント(Risk Management)は、個人や企業をとりまく潜在的なあらゆる多種多様のリスク(損害を被る可能性)を計画的・組織的に管理することをいい、リスクを回避し、不可避なリスクに対してはその損失を最小限に食い止める対策を立てることです。

それに対し、万一危機が発生した後の対策・実施を「危機管理」(Crisis Management)と言います。

リスクマネジメントと危機管理の手順

リスクマネジメント(広義)は、危機発生する前の段階で対策をするリスクマネジメント(狭義)と、危機発生後に対策する危機管理に分類できます。
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リスク処理対応策は、リスク・コントロールとリスク・ファイナンシングがあります。

リスク・コントロール

リスク・コントロールとは、リスクの発生を未然に防いだり、リスクが発生した場合でもその損失を減らして、リスク自体に作用させることを言います。

回避

潜在的な損失の発生頻度を0にする、即ちリスクを発生させないことです。死亡事故を避けるために飛行機を利用せず、新幹線にすること、など。

損失制御

・損失防止…潜在的な損失の発生頻度や損失を軽減させること。免震構造のビルなど。
・損失軽減…損失の深刻度(規模)を軽減させること。シートベルトを着用するなど。

結合

小さな危険単位の設置数を減らして、大きな単位に集結させること。これにより、リスクの予知能力を高める。点在する専門店を集結して総合店を作るなど。

分離

危険単位をより小さな独立の単位にする、あるいは集団に細分化させること。首都機能を分散させるなど。

移転(リスク・コントロール型)

潜在的な損失を抱えている物などを物理的に他に移転させること。高価なピアノを専門業者に運ばせるなど。

リスク・ファイナンシング

損失の発生した場合に備えて資金対策しておくこと。

保有

リスクによる財務的影響(金銭的損害)を自分自身で負担する方法のこと。

  • 経常費…消耗品を経費として計上する方法。
  • 引当金…予想される損失の準備として計上する方法。
  • 借入金…不測の事態のための信用供与枠を金融機関と設定する方法。
  • 自家保険…過去の損害データの蓄積を基に、自分で資金を準備する方法。
  • キャプティブ
  • …企業グループなどがタックスヘイブン(tax haven、極端な低税率や無税にすることで、外国資本を誘致する国又は地域。)の外国(「キャプティブ・ドミサイル」と呼ばれる国・地域、バミューダ、ケイマン諸島、ハワイ州など)に子会社である保険会社を設立し、その保険に加入する方法。保険会社は、自社グループのみが加入する「ピュアキャプティブ」と、類似したリスクを持つ他社と共同出資する「グループキャプティブ」があります。
    メリットとしては、グループ会社が各自で加入していた保険を一元化し、保険料の安い外国の保険を利用できること。子会社の利益は日本より低税率な税負担で済み、それを再投資運用できることです。
    デメリットとしては、特定外国子会社等と判定され、独立企業としての実体を認められないと(ペーパーカンパニーなど)、日本のタックスヘイブン対策税制に抵触して親会社が課税されること、外国の規制が日本と違い子会社の運営に手間がかかること、コミュニケーションの問題があることなどです。

移転(リスク・ファイナンシング型)

リスクによる財務的影響(金銭的損害)を他者に移転する方法のこと。
・保険…保険料を保険会社に払って、潜在的な損失の負担を保険会社に移転する方法。損害保険など。
・保険以外の移転(リスク・ファイナンシング型)…保険を利用しないで、潜在的な損失の負担を他者に移転する方法。金融機関からの融資に保証人を付けるなど。